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2025 年最高傑作の小三針時計 内外ともに伝説を刻むジェニス G.F.J. ファウンダーズコレクション

2025 年最高傑作の小三針時計 内外ともに伝説を刻むジェニス G.F.J. ファウンダーズコレクション
19 世紀末から 20 世紀半ばにかけて、機械式ムーブメントの精度限界を追求する競争は、時計業界における「群雄割拠」の時代であった。その中でもジェニス(ZENITH)は、1865 年の創業以来、1897 年に初めてタイムキーピングコンテストに参戦してから、計2,333 個の精密計時賞を獲得し、時計製造史上で最も多くの賞を受賞したブランドの一つとして名を馳せている。
特に 1940 年代後半誕生したキャリバー 135 ムーブメントは、1949 年から 1962 年の間に 235 回もの計時賞を受賞し、現在に至るまで世界で最も多くの賞を獲得したムーブメントとして、その伝説を語り継がれている。
ジェニス キャリバー 135-O ムーブメントは 1950 年から 1954 年にかけて、ネーショール天文台の腕時計部門コンテストで 5 年連続で最高賞を受賞する空前の記録を樹立。ジェニスブランドは現在までに計 2,333 個の精密計時賞を獲得している。
この賞を総なめにしたキャリバー 135 ムーブメントには二つのバージョンが存在する。一つは商用向けモデルで、もう一つは各大天文台のコンテストのために開発されたキャリバー 135-O ムーブメントだ。
ここでの「O」は ** オブザバトワール(天文台)** を意味し、激しい温度変化や衝撃、6 つの異なるポジションでの運転など、計り知れないほど厳しいテストに耐えながら、常に誤差が極めて微小な最高水準の精密計時性能を維持した。その結果、1950 年から 1954 年までネーショール天文台で 5 年連続で一等賞を獲得する伝説的な記録を生み出したのだ。
ジェニス キャリバー 135 オブザバトワール腕時計(2022 年モデル)
賞を獲得した数が桁外れであるにもかかわらず、キャリバー 135-O ムーブメントは 2022 年まで一度も市販されることはなく、どの時計にも搭載されることはなかった。70 年にわたり、ジェニスはキャリバー 135 ムーブメントとそれがもたらした栄光を一緒に屋根裏部屋に封印してきたように、私たちはジェニスのその輝かしい歴史をほとんど知ることができなかった。
そして 2022 年、ついにジェニスは独立時計製作家のカリ・ヴォウティライネンとコラボレーションし、10 個のアンティークキャリバー 135-O ムーブメントを修復し、全世界限定 10 本、定価が 100 万を超えるキャリバー 135 オブザバトワール腕時計を発売したのだ。
ジェニス G.F.J. ファウンダーズコレクション 160 周年記念モデル
ジェニスブランド創業者 ジョルジュ・ファーヴル=ジャコ
時は流れ、ジェニス創業 160 周年を迎えた 2025 年。ブランドはG.F.J. ファウンダーズコレクションを新たに発表した。その 160 周年記念モデル(型番:40.1865.0135/51.C200)には、伝説のキャリバー 135 ムーブメントを全面的にアップグレードした新作ムーブメントが搭載されている。
このシリーズ名の「G.F.J.」は、ブランド創業者 ** ジョルジュ・ファーヴル=ジャコ(Georges Favre-Jacot)** の名前の頭文字をとったもので、創業者への敬意を表すとともに、ジェニスが 160 周年を経て迎える新たなスタートラインでもある。
アンティークモデル キャリバー 135-O ムーブメント と 完全アップグレードされた新型キャリバー 135 ムーブメント
今回の新型キャリバー 135 ムーブメントは、オリジナルモデルの性能、サイズ、構造を一切損なうことなく、最大限に現代的な最適化を施している。パワーリザーブは従来の 40 時間から72 時間に大幅アップし、振動数はオリジナルと同じ **18,000 回 / 時(2.5 ヘルツ)** を維持している。
偏心した中心輪のデザインは、超大サイズのバランスホイールを配置するためのスペースを確保し、通常のバランスホイールに比べて9 倍もの慣性力を実現している。ムーブメントの駆動システムには新開発のギア伝達機構を採用し、伝達効率を飛躍的に高めている。
さらに、調整ネジ、ブレゲ式オーバーコイル、ダブルアロー型調整装置、秒停め機構、そしてショックプルーフシステムで保護されたバランススタッフなど、あらゆる細部に至るまでムーブメントの最高性能を担保している。その結果、スイス公的天文台認証(COSC)の基準を超える、日差 ±2 秒という驚異的な精度を達成している。
オリジナルモデルの偏心中心輪デザインを継承し、超大バランスホイールを配置することで、精度と安定性を大幅に向上させている。
もちろん、ムーブメントのデコレーションにおいても、ジェニスの最高水準を発揮している。ムーブメントプレートの ** グランドコート・ド・ジュネーブ(パンダ柄の彫刻)** は、ジェニス時計工房の特徴的な赤と白の外壁をインスピレーションとして設計されている。
ムーブメントのメインスプリングボックスには、円環状のサテン仕上げを施し、さらにネジのポリッシュ加工やプレートエッジのチャンファリング加工など、どの細部を見ても時計製造の粋が凝縮されている。
ケースは39mm のプラチナで製作され、厚さはわずか10.5mm。優雅なステップドラグとベゼルのデザインは、フォーマルシーンにぴったりのクラシックなサイズ感を演出している。ケースサイドはブラスト仕上げ、ベゼルとラグはポリッシュ仕上げを施すことで、質感の対比を楽しませている。
竜頭もポリッシュ仕上げを施し、浮き彫りで「G.F.J.」のロゴを飾っている。このロゴは、ダイヤル 12 時位置にあるジェニスの英語ロゴの下に刻まれた「G.F.J.」のマークと呼応し、どこにでも創業者への敬意が込められている。
小三針のダイヤルは、3 種類の異なるブルーを使い分けることで、3 つの領域に明確に区分けされている。ダイヤルの外周には、ムーブメントのデコレーションと同じグランドコート・ド・ジュネーブの彫刻を施し、ジェニス時計工房の特徴的な外壁の模様をダイヤル上に再現している。
ダイヤルの中央部分にはラピスラズリを採用し、星が輝く夜空のような美しさを表現している。これは「ZENITH」が「天頂の星」を意味することに由来し、160 年の時を経ても変わらないブランドの理念を体現している。
ジェニス時計工房の外壁の特徴的な模様を腕時計のデザインに取り入れ、随所にその痕跡を見ることができる。
6 時位置の小秒針ダイヤルは、ダイヤルの内周と外周をつなぐ役割を担っており、パールモザイクで製作されている。光の入射角度によって、ダイヤル全体がまるで星の輝きのように、美しい光影の変化を見せてくれる。
さらに、立体的な時標、パールドット式の分目盛り、そして指針はすべてホワイトゴールドで製作されており、極上のラグジュアリーな雰囲気を醸し出している。
まとめ
2022 年にアンティークキャリバー 135-O ムーブメントを搭載し、全世界限定 10 本で定価が 100 万を超えたキャリバー 135 オブザバトワール腕時計から、2025 年にブランド創業 160 周年を記念して完全アップグレードされた新型キャリバー 135 ムーブメントを搭載した全世界限定 160 本の G.F.J. ファウンダーズコレクションまで。
創業者への敬意、星に由来するブランド理念、ブルーを基調としたデザイン、そして時計工房のクラシックな外壁の模様…… 定価 40 万で 160 年の匠の技をひとつの腕時計に凝縮し、あらゆる細部に至るまで極致を追求したこの時計は、まさに時計業界における「良心的な逸品」と言えるだろう。